09/09/2016
イタリア政府とアリババが提携合意
農業食料森林省は、本日イタリア政府が、優良なイタリア産農産物の販促と、パルメザンチーズやプロセッコ ワインなどイタリアの多様なブランドに影響を及ぼす様々な偽造品からの保護のための契約をアリババと締結したことを発表しました。この合意により、イタリアの生産者は、消費者数が4億3000万人を超える中国のプラットフォームでの、Made in Italyに対する需要の増加に応えられるようになります。この戦略的提携は、ビニタリーで今年後半に始まった賢明な交渉プロセスの成果であり、マッテオ・レンツィ伊首相がアリババの本部を訪問した際に結実しました。
「アリババとの契約は、世界市場でMade in Italyの農産物と食料品の販売を促進するという継続的な方針を一歩進めるものであるとマウリツィオ・マルティナ大臣は語ります。さらにこの契約では、高品質の製品を保護し、促進する革新的なアプローチと手続の実施について規定しています。何よりも、中国最大のプラットフォームで、国内ブランドに非常に高いレベルの保護をかけることができました。WTO本部は何十年もの間、この卓越した成果を追求してきましたが、私たちはわずか数か月のうちにウェブ上でこれを達成し、素晴らしい成果を出すことができました。これはMade in Italy商品の宣伝への私たちのコミットメントを証明するものです。私たちはビニタリーで、ワインデー(2016年9月9日)に話題を注目を集めることを約束し、その通りになりました。中国市場が、今しかない好機を提供してくれたのです。」
合意
保護
保護に関しては、PDOおよびPGI製品の偽造に対してこの電子商取引プラットフォームで販売されている他のブランドに与えられるものと同じ保護を与えられた国は、世界でイタリアのみです。偽造対策のためアリババとと提携を結んでからわずか1年ですが、既に優れた結果が出ています。既に元の生産量の10倍である99,000トンの偽造パルメザン チーズと、ヴェネト産ではないプロセッコ ワイン1,300万本の月間売上を阻止することができました。この合意によってイタリア料理の保護が、企業だけにアクセス可能なB2Bプラットフォームだけでなく、アリババ電子商取引プラットフォームの4億3000万人以上のユーザーが利用できるB2Cプラットフォームにも拡大され、購入商品が本当のMade in Italyであることを保証できるようになります。偽造品を発見するため、農務省は偽造品を毎日調査し、アリババに速やかに報告するCentral Inspectorate for Quality Control and Fraud Repressionという調査特別委員会を立ち上げました。3日以内に広告が削除され、詐欺に関係するすべての販売担当者が通知を受けます。この新たな合意によって、アリババは販売者と消費者を対象とするトレーニングコースの推進にも取り組み、食品産業における地理的表示および指定の重要性を強調していくこととなります。
販促
保護だけでなく販促も行われます。イタリアはその素晴らしい食料品を広めていくため、中国のプラットフォームに多額の投資を行う予定です。この目的のために、アリババは毎年9月9日のワイン デーに、ワインのみを扱う新しいeセールデーの開催を予定しています。この特別なワインイベントは、今年(2016年)のビニタリーにアリババの創設者ジャック・マーによって発表されました。以来、中国のプラットフォームに存在するイタリアのワイン生産者数は2件から50件に増加し、ラベル数はいまや500を超えています。ワインデーには、イタリア農林省、経済発展省およびIceは、アリババをより多く利用する消費者をターゲットとする大規模なコミュニケーション計画を共同で実施する予定です。非常に魅力的な成長の可能性を持つ市場で競争上の地位を得ることを目指し、イタリア企業を世界に進出させるためのイタリアの驚異的な計画の戦略目標に中国が含められたことで、今後数週間でさらに強化されるとみられるコミットメントです。2016年の最初の5か月間で中国のワイン輸入量が42%増加し、総額10億ユーロに達したことは、これらの新しい事業開発政策の妥当性を裏付けています。